ゴールデンアワーのポートレートをうまく撮る方法
夕方の光が一番柔らかくなる時間帯は、日没の30分前から日没直後の15分間です。この時間帯に撮ったポートレートは、日中の写真とは明らかに質感が違います。光が横から当たるため、顔の立体感が出やすく、影も柔らかい。ただし、光の変化が速いので、準備と判断の速さが求められます。
光の向きを先に決める
ゴールデンアワーの光は低い角度から差し込みます。被写体の顔に光が当たる向きを先に確認してから、立ち位置を決めます。太陽を背にして撮ると逆光になり、フレアが出やすい。それを活かすこともできますが、顔が暗くなりやすいので露出の補正が必要です。
順光(太陽を正面に受ける向き)で撮ると、顔全体に均一な光が当たります。ただし、被写体が太陽の方向を向くことになるので、まぶしそうな表情になりやすい。少し斜めにずらして、顔の片側に影を作る「斜光」が、ポートレートでは使いやすいです。
露出は顔に合わせる
ゴールデンアワーは空が明るく、地面が暗いという輝度差が大きい状況です。カメラの自動露出に任せると、空に引っ張られて顔が暗くなることがあります。スポット測光か、顔の部分に露出を合わせる設定を使うと安定します。
RAWで撮影しておくと、現像時に明暗の調整幅が広がります。JPEGだと白飛びや黒つぶれが戻せないことが多いので、ゴールデンアワーの撮影では特にRAW撮影を勧めます。
時間の使い方を事前に決めておく
ゴールデンアワーは15分もあれば光の色が大きく変わります。撮影前に「どのカットを優先するか」を決めておくと、時間を無駄にしません。全身カット、バストアップ、表情のクローズアップ、という順番で撮ると、光が変わっていく様子を記録できます。
光が完全に落ちた後の「ブルーアワー」も、別の質感の写真が撮れます。ゴールデンアワーの撮影が終わっても、すぐに片付けずに10分ほど待ってみてください。
光の変化を楽しめるようになると、撮影の時間の使い方が変わります。まずは一度、日没の30分前に撮影場所に着いてみてください。