RAW現像とJPEGの違い、フォトグラファーの視点から
「RAWとJPEGって何が違うんですか?」という質問を、撮影後のお客様からよく受けます。簡単に言うと、RAWはカメラが記録した生のデータで、JPEGはカメラが自動で処理した完成品です。どちらにも利点がありますが、ポートレート撮影では清水 文子はRAWで撮影しています。
RAWで撮る理由
RAWデータは、現像時に明暗・色温度・コントラストを大きく調整できます。ゴールデンアワーのような輝度差が大きい状況では、JPEGだと白飛びや黒つぶれが戻せないことがあります。RAWなら、ある程度の範囲で後から調整できます。
また、カメラのJPEG処理は機種によって色の傾向が異なります。RAWで撮って自分で現像することで、仕上がりの色を一定に保てます。
現像で何をしているか
現像作業では、主に露出の調整、色温度の補正、コントラストの調整、肌色の補正を行います。ポートレートでは特に肌色の調整が重要で、光の色に引っ張られて肌が緑や橙に転ぶことがあります。
清水 文子の現像スタイルは、あまり大きく色を変えないことを基本にしています。撮影時の光の雰囲気を残しつつ、見やすい明るさに整える、という方針です。
お客様に渡すデータについて
Pixel Amberでは、現像済みのJPEGデータをお渡しします。RAWデータの納品は行っていません。現像の判断は清水 文子が責任を持って行うため、RAWのまま渡すことはしていません。
納品後3年間はRAWデータを保管しています。焼き増しや再プリントの依頼があった場合、保管しているRAWから再現像して対応できます。
現像は撮影と同じくらい時間がかかる作業です。その時間が、写真の仕上がりに出ると思っています。